ゆずの木ホームクリニックでは、経鼻経管栄養(鼻から胃までチューブを通して栄養を注入する方法)を行っている患者さまに向けて、チューブ先端位置確認デバイス「タムガイド」を用いた経鼻チューブ交換を訪問診療で行っております。今回は、その仕組みとメリット、そして在宅療養・施設療養を迷われているご家族へお伝えしたいことをご紹介します。
経鼻チューブの交換について
経鼻チューブは、誤って気管に入ってしまったり、劣化・閉塞したりするおそれがあるため定期的な交換が必要です。これまでは交換後、チューブの先端が正しく胃の中に入っているかを確認するために、レントゲン撮影のできる医療機関を受診する必要があるケースが少なくありませんでした。しかし、寝たきりの方やご高齢の方にとって、交換のたびに移動・受診することは大きな身体的・精神的な負担となります。

「タムガイド」とは
「タムガイド」は、株式会社大塚製薬工場が製造・販売する医療機器で、「タムガイド光源装置」と「タムガイドファイバー」から構成されるハンディタイプのチューブ先端位置確認デバイスです。滅菌済みの光ファイバーをチューブの中に通し、光源装置から生体透過性の高い赤色LED光を発光させることで、チューブの先端が体表からほのかに透けて見える仕組みになっています。医師はその光の位置を目で確認しながら、チューブが正しく胃の中まで到達しているかをその場で判断できます。放射線を用いないため、X線による被ばくもありません。

タムガイドを使う3つのメリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 通院しなくても交換できます | 訪問診療の場で先端位置を確認できるため、レントゲン撮影のための通院や搬送が原則不要になります。 |
| X線被ばくの心配がありません | 光を利用した確認方法のため、患者さまにも医療スタッフにも放射線被ばくが生じません。 |
| その場で安全に確認できます | 交換直後にその場で先端位置を確認できるため、誤挿入のリスクを抑えながら安心して交換できます。 |
経鼻チューブがあるから在宅は難しい…とお悩みのご家族へ
「チューブが入っているから、自宅や施設での生活は難しいのでは…」そう感じて、在宅療養や施設入所をためらっていらっしゃるご家族も少なくありません。けれども、チューブの交換のためだけに、そのたびに病院を受診しなければならないとしたら、それこそが在宅生活を続ける上での大きな壁になってしまいます。
タムガイドを使った訪問での交換なら、住み慣れたご自宅や施設のお部屋で、その場で安全に交換・確認まで完結できます。「チューブがあるから在宅は難しいかもしれない」ではなく、「チューブがあっても、住み慣れた場所で穏やかに過ごせる」という選択肢があることを、ぜひ知っていただきたいと思います。
こんな方におすすめです
- ご自宅や施設で経鼻経管栄養を行っており、定期的なチューブ交換が必要な方
- 通院・移動が難しい寝たきりの方、ご高齢の方
- チューブ交換のたびに医療機関を受診する負担を減らしたいご家族
- 経鼻チューブがネックで在宅療養や施設入所を迷われている方・そのご家族
※ タムガイドの使用可否は、患者さまの状態や解剖学的な条件により医師が判断いたします。すべての方に適用できるとは限りませんので、詳しくは主治医・訪問診療担当医にご相談ください。
お問い合わせ
タムガイドを用いた経鼻チューブ交換や訪問診療についてご質問・ご相談がございましたら、お気軽にご連絡ください。
お電話でのお問い合わせ:0267-74-1018
参考:タムガイド光源装置/タムガイドファイバー(株式会社大塚製薬工場)
https://www.otsukakj.jp/med_nutrition/dikj/menu2/002864.php