「自宅で最期まで過ごしたいけれど、痛みや息苦しさが心配…」「痛み止めの管理は病院でないと難しいのでは」――ご自宅での療養を考えるとき、そのようなご不安をお持ちの患者さんやご家族は少なくありません。
ゆずの木ホームクリニックでは、小型シリンジポンプ「テルフュージョン TE-362」を用いることで、住み慣れたご自宅にいながら、病院と変わらない丁寧な痛み・呼吸苦のコントロールを行うことができます。今回は、この機器の特徴と、在宅緩和ケアでどのように役立つのかをご紹介します。
テルフュージョン小型シリンジポンプ「TE-362」とは
手のひらに収まるほどの小型・軽量な医療機器で、薬液を入れた注射器をセットし、あらかじめ医師が設定した速度で少しずつ、正確にお薬を体内に届け続けることができるポンプです。もともと病院で使われてきた機器ですが、コンパクトで持ち運びやすい設計のため、在宅療養の場でも安心してご利用いただけます。専用のポーチに入れて肩から下げられるので、ベッドの上だけでなく、リビングで過ごしたり、天気の良い日にお庭に出たりと、これまでの生活を続けながら治療を受けられることが大きな特長です。

自宅での「痛み」と「息苦しさ」を和らげるために
がんの進行に伴う痛みや、心不全・呼吸器疾患などによる息苦しさは、ご本人にとってもご家族にとっても大きな負担になります。TE-362では、医療用麻薬(オピオイド)などのお薬を、体内に一定のペースでゆっくりと持続的に注入することができます。
- 急な痛みへの追加投与(PCA機能):ボタンを押すだけで、あらかじめ医師が決めた範囲内で少量のお薬を追加できます。「つらい」と感じたときにすぐ対応できる安心感があります。
- 呼吸苦の緩和:呼吸が苦しいと感じるときにも、少量のお薬を持続的に投与することで、呼吸の負担をやわらげるお手伝いができます。
- 24時間体制の見守り:訪問看護師・医師が定期的にご自宅へ伺い、お薬の効き方や機器の状態を確認しながら、細やかに調整していきます。
| 痛みをやわらげる | 呼吸を楽に | 自宅で安心 |
|---|---|---|
| 持続的な投与で穏やかに | 息苦しさの負担を軽減 | いつもの暮らしのままで |
ご家族にもわかりやすく、安心してお使いいただける工夫
- 見やすい大きな表示画面(有機ELディスプレイ)で、投与量や残量がひと目でわかります。
- 操作は最小限のボタンのみ。設定はすべて医療者が行うため、ご家族が難しい操作をする必要はありません。
- 小型・軽量で専用ポーチに収まるため、外出や散歩の際にも目立ちにくく、これまでの暮らしを大きく変えずに過ごせます。
- アラーム機能付きで、薬液切れやトラブルがあれば音でお知らせし、当院にすぐご連絡いただける体制を整えています。
- 「TE-362セーフティロックセット」を装着してご使用いただきます。ポンプ本体に専用の鍵付きカバーを取り付けることで、設定の誤操作や、お子さまなど第三者による意図しない操作・薬液の取り出しを防ぎ、より安全にご自宅で使用いただけます。
「自宅で大丈夫かな」と不安に思われている方へ
住み慣れたご自宅で、家族と一緒に、自分らしい時間を過ごしたい――そう願う患者さんとご家族の気持ちに、私たちは寄り添いたいと考えています。痛みや息苦しさは、我慢するものではなく、医療の力でやわらげることができるものです。
「自宅での痛みのコントロールに不安がある」「呼吸が苦しくなったらどうしよう」――そんなお悩みをお持ちの方は、どうぞお一人で抱え込まず、ゆずの木ホームクリニックにご相談ください。医師・看護師が一緒に、安心できる在宅療養の形を考えてまいります。
訪問診療・在宅緩和ケアのご相談:0267-74-1018