― 6か月に1回の注射で、骨がこわれるのをおさえます ―
デノスマブは、骨をこわす細胞のはたらきをおさえることで骨を強くし、背骨や脚の付け根などの骨折を減らすお薬です。
6か月に1回の皮下注射なので、毎日・毎週のお薬の管理が難しい方や、飲み込みに不安がある方にも続けやすい治療です。当院では、定期の訪問診療の際にご自宅・施設で注射を行っています。

デノスマブ注射の特徴
1
6か月に1回の注射
注射は年に2回です。注射の予定は当院で管理し、訪問診療の日に合わせて行います。
2
飲み込みや服薬管理の心配がいりません
飲み薬のように「起床時に飲む」「飲んだあと横にならない」といった決まりがなく、寝ている時間が長い方にも使えます。
3
腎臓のはたらきが低下した方にも
一部の飲み薬が使いにくい、腎臓のはたらきが低下した方でも使えることが多いお薬です(血液中のカルシウムの値に注意しながら使います)。
4
「骨をつくる注射」のあとの引き継ぎにも
テリパラチドやロモソズマブの治療期間が終わったあと、増えた骨を保つためにも使われます。
大切なお約束:自己判断で中止しないでください
やめると、骨が急に弱くなることがあります
デノスマブは、注射をやめたり、間隔が大きく空いたりすると、骨が急速に弱くなり、背骨の骨折が続けて起こることが知られています。
入院・施設への入所・転居などで当院の訪問診療が途切れる場合は、必ず事前にご相談ください。次の医療機関へ治療の情報を引き継ぎます。治療を終える場合も、飲み薬などに切り替えて骨を守ります。
治療中に気をつけること
カルシウムの低下を防ぐ
血液中のカルシウムが下がることがあるため、カルシウム・ビタミンDのお薬を一緒に飲みます。足がつる、手足や口のまわりがしびれる時はご連絡ください。
歯とお口のケア
まれに、あごの骨のトラブルが起こることがあります。毎日の口腔ケアを大切に。歯科受診時はこのお薬を使っていることを伝えてください。
皮膚の変化に注意
湿疹や、皮膚が赤く腫れて熱をもつなどの症状が出ることがあります。気になる変化があればお知らせください。
注射の日の流れ
体調の確認
いつもの診察と一緒に、体調やお口の状態を確認します。必要に応じて血液検査を行います。
注射
おなか・太もも・腕のいずれかに皮下注射をします。注射自体は短時間で終わります。
次回の予定
次の注射は6か月後です。施設・訪問看護・ご家族とも予定を共有します。
デノスマブ注射について、わからないこと・気になることは、訪問の際にお気軽にご相談ください。
骨粗鬆症シリーズ(全5回)
- 骨粗鬆症の治療を「始める」「続ける」ことの大切さ
- 訪問診療で行う「骨をつくる」注射治療(テリパラチド・ロモソズマブ)
- 訪問診療で行う「骨を守る」注射治療(デノスマブ)(この記事)
- 訪問診療で行う骨粗鬆症の飲み薬の治療
- 施設・多職種と連携した転倒予防・骨折予防の取り組み
ゆずの木ホームクリニック
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2026年10月 作成