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脊椎圧迫骨折

圧迫骨折は、骨が上下方向からの圧力によってつぶれるように折れる骨折で、背骨(脊椎)に最も多く発生します。骨粗しょう症によって骨がもろくなった高齢者では、転倒や重い物を持ち上げるといった軽微な外力はもちろん、くしゃみや寝返りなどのわずかな動作だけで起こることもあります。骨粗しょう症を背景とした脆弱性骨折の代表的な病態であり、一度発症すると次の骨折リスクが大幅に上昇するため、治療と並行して再発予防に取り組むことが非常に重要です。長野県佐久市で腰や背中の痛み、または圧迫骨折についてお悩みの方は、ゆずの木ホームクリニックにご相談ください。

主な症状

  • 背中・腰の急な強い痛み(特に動いたとき・起き上がるときに増悪する)
  • 安静にしていても続く鈍い痛みや重だるさ
  • 身長が低くなる・背中が丸くなる(円背・いわゆる「老人性駝背」)
  • 体を動かすたびに痛みが走り、寝返りや起き上がりが困難になる
  • 骨折部位によっては、下肢のしびれや脱力感(神経への圧迫)
  • 痛みによる活動量の低下から、筋力低下・寝たきり状態に進行するリスク
  • なかには痛みが軽微で自覚症状がほとんどない「いつのまにか骨折」のケースもある

予防と対策

  • 骨粗しょう症の治療・管理を適切に行い、骨密度の低下を防ぐことが最大の予防策です。
  • カルシウム(乳製品・小魚・大豆製品など)とビタミンD(日光浴・魚類など)を積極的に摂取し、骨の強度を維持する。
  • 転倒予防のため、室内の段差をなくす・手すりを設置するなど、住環境を整える。
  • 筋力トレーニングやバランス訓練など、転倒しにくい体づくりを継続する。
  • 重い荷物を持ち上げる際は膝を曲げて腰への負担を軽減し、前かがみの姿勢を避ける。
  • 喫煙・過度の飲酒は骨密度を低下させるため、禁煙・節酒を心がける。
  • 骨密度検査(骨密度測定)を定期的に受け、骨の状態を把握しておく。

受診の目安(こんなときは早めに来院してください)

  • 転倒や衝撃の後から背中・腰に強い痛みが出た場合
  • 明らかな原因がないのに急に背中や腰が痛くなった場合(いつのまにか骨折の可能性があります)
  • 安静にしていても痛みが続き、日常生活や睡眠に支障をきたしている場合
  • 下肢のしびれ・脱力・排尿・排便の障害をともなう場合(神経圧迫が疑われます。早急な受診が必要です)
  • 以前に圧迫骨折を起こしたことがあり、再び背中・腰に痛みが出た場合
  • 骨粗しょう症と診断されているが治療をまだ開始していない、または治療中断している場合

診断方法

圧迫骨折の診断では、まず問診にて痛みの部位・発症のきっかけ・骨粗しょう症の有無・これまでの骨折歴などを丁寧に確認します。次に背骨の圧痛(叩いたときの痛み)や姿勢の変化を視診・触診で評価します。画像検査としてX線(レントゲン)撮影が基本となり、骨折の部位・程度・新旧を確認します。必要に応じてMRI検査を行い、骨折が新しいものかどうか・神経への影響がないかを詳しく調べます。また、骨密度検査によって骨粗しょう症の程度を把握し、今後の治療・再発予防の方針を立てます。ゆずの木ホームクリニックでは、検査結果をわかりやすくご説明し、患者様が納得して治療を進められるよう丁寧に対応します。

よくある質問(FAQ)

Q: 圧迫骨折はどのくらいで治りますか?

A: 骨折の程度・部位・患者様の年齢・骨密度・栄養状態によって異なりますが、一般的に3〜6か月程度で骨が安定してくることが多いです。ただし、痛みが完全に消えるまでにはさらに時間がかかる場合があります。また、骨粗しょう症が背景にある場合は骨の回復が遅れることもあるため、骨粗しょう症の治療を並行して行うことが重要です。焦らず医師の指示に従ってリハビリを進めることが、早期回復につながります。

Q: 安静にしすぎるのもよくないと聞きましたが、どの程度動いてよいですか?

A: おっしゃる通りで、過度な安静は筋力低下・骨密度のさらなる低下・寝たきりのリスクを高めます。一方で無理な動作は再骨折や骨折部の悪化につながります。コルセットを着用した状態での日常動作(トイレ・食事など)は原則として許可されることが多いですが、前かがみや重い物を持つ動作は避けてください。どこまで動いてよいかは骨折の程度や経過によって異なりますので、個別にご確認ください。

Q: 圧迫骨折を繰り返さないためにはどうすればよいですか?

A: 圧迫骨折の最大の危険因子は骨粗しょう症転倒です。再発予防には、骨粗しょう症治療薬(ビスホスホネート製剤・抗RANKL抗体薬など)による骨密度の維持・改善、カルシウムとビタミンDの補充、筋力・バランス訓練による転倒予防、住環境の整備が重要です。一度骨折を起こすと次の骨折リスクが大幅に高まるため、治療後も定期的な骨密度検査と医師によるフォローを継続することをお勧めします。ゆずの木ホームクリニックでは長期的な再発予防もサポートします。